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慢性腰痛が疲労により悪化 急性腰痛の治療症例 40代 女性 Sさん


【腰痛 症例報告】
・患者像
Sさん 40代前半 女性


・来院
2016.6


・症状

主訴:腰痛
20代半ばから慢性的な腰痛がある。定期的にひどくなる。今回は前日の仕事中から痛みが強くなってきた。来院日に起床後、腰に激痛が走り、それ以降は体を起こす動作、階段の昇降動作など何をするにも辛い。仕事は急遽休みをとった。痛みは、腰から上に向けて走る感覚で、激痛によって「声が出なくなる」
下肢の痺れや痛みなどはない。来院時、かがんで履物をつかむ動作ができない。


・所見
検査:腰部前屈 指床間距離60㎝ 痛み有
腰部後屈 痛み無 固まって動かない
ケンプテスト 陰性

脊柱起立筋の緊張が強い。伏臥位になった際に、仙骨上部に索状の筋が現れる。痛みを訴える患部には熱感なし。
下肢は上体に比べて皮膚が乾燥しており、浮腫や冷えもみられる。大腿後面、下腿前面に両側とも皮膚上に細絡が散見される。
*細絡...皮下の毛細血管が浮き出て見える所見。



・治療経過と内容

1診目直後は「痛みが少し楽になった」屈伸動作制限は変わらず。
2診目。初診から2日後「動き始めるときや大股歩きをすると特に痛い」日常生活動作に制限あり。常時痛いということはなくなった。指床間距離55㎝
3診目。2日間開空けて来院。「動きやすくなってきた」筋性防御が緩和してきた様子。
4診目。3日後来院。ペインスケール10→6に変化。動作に伴う激痛が減少。徐々に可動域改善している。
5診目。3日後。起床時に腰部に痛みが出ることがある。指床間距離5㎝。肩コリが気になる様になってきた。腰痛のため出勤を減らしていたが、そろそろ仕事のペースを戻すこと考え始める。
6診目。動作によって痛みはでなくなったが、まだ「痛みが出たらどうしよう」と怖さがある。腰は左側に違和感が残っている。
7診目。腰はかなりよい。今まで体の為に我慢していたが、鍼をした時に出る重だるい感覚が苦手。今後はお灸をつかって体のメンテナンスをしていきたい。

・治療方針
脊柱起立筋の腰部が強度緊張しており、動作時による痛みが出現することから
筋筋膜性腰痛症による腰痛だと推察された。治療は、熱感がなかったので緊張の緩和と血流改善を目的とした鍼灸治療。さらにオイルマッサージによって患部の発痛物質の排出を行う。筋緊張が緩和し、動作時痛が減少につれて刺激量を増やしていった。


・同時に治療した症状
首、肩こり


・使用した主なツボ

大腸兪、腎兪、志室、次りょう、L4L5椎間、委中、


・考察
患者は腰部に慢性的な痛みを抱えていた。下肢の緊張や血流低下も強くみられ、骨盤の前傾に対して腰椎の彎曲が減少しているため、腰椎下部および仙骨移行部に強いストレスがかかる状態である。加えて、仕事中は常時2~3㎝のヒールを履いて、接遇をする時間も長く姿勢保持筋の緊張を加速させていたと考えられる。
自宅では、床の上に座る生活スタイルで、骨盤の歪みが常態化し、下半身の冷えの改善がしにくい身体の状態であった。

症状の治療に加え、体の歪みによる影響や生活スタイルの関係を伝えて、自宅ケア指導を行った。今後も予防のメンテナンスが必要である。

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