背部痛の治療実績 30代 男性 Hさん
【背中の痛み 症例報告】
・患者像
Hさん 30代前半 男性
・来院
初診 2016.9
再来院 2017.1
・症状
*この症例報告では、再来院時の症状について取り上げる。
主訴:背中の痛み
お客さんの訴え>左の肩甲骨と背骨の間が一番辛い。首から腰に掛けて背中全体が辛い。左手全体にしびれや動かしにくさを感じる時がある。
・所見
姿勢評価:
骨盤後傾、頭部前方位、腰椎平坦、胸椎後湾、頸椎彎曲減少
立位では骨盤は右が高く、肩は左が高い。
頭部左回旋、前屈の可動域減少
・治療経過
1診目:頭部回旋、前屈の可動域改善。自覚症状の痛みも減少。
2診目:仕事により症状が再度出現。左肩甲骨内縁に硬結・膨隆あり。治療後硬結消失。痛みも緩和。
治療内容
鍼灸、オイルマッサージ、活法整体、吸角、赤外線、皮内鍼
・治療方針
遠赤外線による温熱療法と、鍼、吸角、押圧刺激による反射を利用して血行改善を行う。
活法整体では、症状に関連している筋肉の緊張差を軽減させて体のバランスを整える。
・同時に治療した症状
下肢の張りと冷え、後頭部のつまり、
・使用した主なツボ・筋肉
天柱、肺兪、肩外兪、肩てい、
棘下筋、
・考察
患者の姿勢評価から体の背面への負荷がかかりやすい状態であることが推察できる。加えて、仕事内容が長時間同じ姿勢でいることを強いられる業種のため
体への負荷と回復のバランスが崩れると症状が出現すると考える。実際に、患者の症状の出現は仕事量と睡眠時間の減少に比例していた。
10年前に腰痛も経験しており、治療は症状のある背部(肩甲骨周囲)のみではなく全身が必要だと考える。
本人は、年齢が進むにつれて症状が強くなっていることを自覚している。